ということで、
痛みに耐え続けて旅行最終日

特に何の薬も処方されなかったので
微妙な塗り薬と
アピールしてもらった腕をつる器具で自分を励ます
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これがなかなかおしゃれなのだが
残念なことに普段着ている私のダウンの色と同色なので
気持ちとは裏腹に他人にアピールできていない気がする

「色選べればいいのにね・・・」
どんなときでも一言物申したいのは生まれつきらしい

で、午後の出発まで時間があるので
世界遺産に登録された要塞の島までホテル近くの港から
10分ほど船に乗って向かう

春なのでだいぶ解けているが
ガンガン!!!と氷をぶっ壊しながら進む船

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気分はタイタニックだが
生憎ディカプリオもみあたらないし
今の私には手を水平にあげるポーズすらできない

じっと氷を見つめて島上陸

あまり乗り気ではなかったものの
博物館で歴史ビデオをみて感銘をうける

どんなところにも歴史アリ
どんな時代にも戦いアリ


張り切った同居人は島を一周するという
私はカフェでお茶でもして帰りのフェリーまで時間をつぶしたかったが

なぜだろう?
男は地図をみると歩きたくなるらしい

しかたなく付き合うが
ここは極寒のフィンランド
天気は晴天でも足元はアイスバーンである

何が悲しいか?途中2度ほど転ぶ

怪我をしているのに転ぶ
言葉もでないほど痛い

人間本当に痛いときには息を吸うらしい
そして無口になる

これも修行か???

見も心もぼろぼろになり
しかもお茶もしなかったもんだから
空腹と寒さでヘルシンキ港に戻る

食べ損ねたお昼を「イル シチリアノ」という
ビジネスマンでにぎわう町のイタリアンですませる

鎮痛剤をのまなくても痛みに耐えられるようになったので
迷うことなく白ワイン

・・・というか。酒を飲みたいので鎮痛剤を我慢する

我慢の方向は間違っているのか否か?
しかし、正直飲まなきゃやってられない

意表をついておどろくほど美味い!!!
だよね・・・市場じゃあ魚も野菜も豊富で新鮮だったしね!

これで美味く作れなかったらこの店乗っ取るよ!と思う

で、ホテルに帰り
最後にまたサウナに向かうバカ亭主を
「あれは幻・・・」と念じて視界から遠ざけ
左手一本と王子の助けをかりて荷造りをする

最後に空港で多少高くても食器や雑貨を買いたかったのに
結局何のお土産も買えないまま帰国

帰りは関空経由で羽田着
ついでに羽田の国際線ターミナルへ行って
楽しみにしていた日本食を食べる

・・・回転寿司・・・イマイチすぎて残念
そして以外につまらないターミナル・・・

セントレアと似た作りだけど、小さくて地味だ
そして
上海の新しい空港にも似てるけど、比べ物にならないくらい小さいし洗練されてもいない

世界に誇るなら城のような建物にしたってよかろうもんに
どこまでも「西洋でもなく東洋でもなく」といった落しどころ

・・・店のラインナップと盛り上がり方は「郊外のルミネのレストラン街」といったところか・・・

あ~オープン当初にわざわざ来なくて良かった!

そして電車を乗り継ぎ
久々にみる節電の駅やコンビニを懐かしく思い帰宅

はぁ・・・疲れた

ちなみに翌日は宅配スーツケースも到着し
1日中洗濯してた

左手一本の洗濯・乾燥・片付けは
通常の5倍時間がかかる

冗談ぬきで洗濯と片付けにマル1日かかった

で、昨日日曜日は
王子が旅行より楽しみにしていた飲み会

ちなみに私が怪我をした直後も
「じゃあ帰ってからの飲み会は中止???」と
何度も心配そうに聞かれて

この旅行代金をコツコツためた貯金から全額払ったのに
こっちより「持ち寄り飲み会」の方が楽しみなのかいっ!!

と結構凹んだ私だ

しかし飲み会は
心配した友達たちがたくさん持ち寄ってくれて
しかも
地震以来
みんな不安とストレスがなかなか蓄積していたらしく

集まっておしゃべりしながら飲み明かし
子供は近所で鬼ごっこしたり狭い部屋でゲームしたり

・・・いろいろ発散することができました
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もつべきものは
バカ亭主より近所の友達

みなさま
ごちそうさまでした

*マッサージの先生の所見では*

「フィンランドのお医者様には全治10日といわれたのであと5日で治りますよね」

「・・・・・・。5日は無理だと思います」

だそうだ

それでも
「脱臼もしなくて、骨折もしなくて、しかも首も痛めなくて。本当に良かったですね!」と驚かれた

こんなに痛くて不自由なのに
それでも私の転び方がよっぽど天才的だったか
神様に愛されているか・・・またはその両方か?

しかし、8日から料理サロンなので
できれば7日から
そうでなくても8日の料理サロンから復活!を目指します

ちょうど桜も見ごろかな?

ちなみに「店主ケガにつきしばらく休みます」と
動かぬ右手で殴り書いた張り紙は

相当影響を与えているらしく

一部では
「ウケるね!」と全然信用してもらえてなかったり
「大丈夫?」とものすごく心配してもらえてたり

真意はただひとつ
決して怠けて店休んでいるんじゃあないんです!!!!!!!

と心の底から伝えたいだけ

「都合により休みます」では伝えきれない私の心の叫び・・・。